27年ぶりに生まれ変わったパックマン! その進化は想像以上のすごさだった!!【パックマン チャンピオンシップエディション】
GameSpot スコア
| 操作性 | 10 | |
| ビジュアル | 8 | |
| サウンド | 8 | |
| 満足度 | 9 | |
| 独自性 | 8 |
わかりやすさ: 10〜30分
“世界でもっとも成功したビデオゲーム”としてギネスブックにも記録されている名作アクションゲーム「パックマン」。
日本のみならず(むしろ日本以上に)海外でも大人気のこの作品は、ゲームセンターで稼働開始してから20年以上に渡って遊ばれ続けてきた。
その「パックマン」を愛好するファンや、腕に覚えのあるプレイヤーが2007年6月5日(現地時間)にアメリカ・ニューヨークに集まって開催された「パックマン世界大会」。その決勝大会用に制作され、後に「Xbox LIVE アーケード」で配信が開始されたのが、この「パックマン チャンピオンシップエディション(以下、パックマンCE)」だ。
本作「パックマンCE」は、モンスターに捕まらないように迷路に配置されたドット型のクッキーをゲットしていく基本ルールはそのままに、随所にアレンジが施された“現代版パックマン”となっている。
ゲーム画面がワイドになったり、攻守が逆転する「パワーエサ」の登場頻度が高まってより展開もよりメリハリが利いたものになったりと、随所にアレンジが加えられている。それらアレンジの中でも最大の変更点は、ゲームの目標が一定時間内でのハイスコアを競う「タイムアタック」になったことだ。そして、その変更点により「パックマンCE」は恐るべき中毒性を持ったゲームになってしまったのだ!
重低音のドラムをメインにした小気味良いBGMに乗り、巧みに迫ってくるゴーストたちをすり抜けつつクッキーをゲットして行くうちに、ゲームはだんだんとスピードアップしていく。そして瞬時の判断が必要とされる緊張感と、着々と増えていくスコアを見て感じる高揚感。
重厚なストーリーや豪華な演出もここにはない。あるのは「腕を磨き、攻略をしていく楽しみ」という古き良きゲームが持っていた剥き出しの面白さだ。
熱中度を高めるランキングと豊富なゲームモード
インターネットランキングにも対応している点も、このゲームの熱中度を上げる大きな要因だ。自身のハイスコアを塗り替えてランキングを上昇させていくのは、単純に楽しく「もうちょっとスコアを稼いでもっと上位に行けるかも……」とついつい何度もプレイしたくなってくる。そして、スコアを稼いでいるうちに敵のアルゴリズムやクッキーの配置パターンも分かるようになり、ますますゲームが奥深く、そして面白く感じるようになってくる。
また、それぞれ趣向が違った3種類のモードが用意されている。メインは「パックマン世界大会」で使用された「チャンピオンシップモード」だが、他にもキャラクターが超高速スピードで動くモードや、ニューヨークを模した難解な迷路が用意されたモードなど、同一のシステムでも新鮮なプレイ感覚が味わえるようになっている。もちろん、すべてのモードがインターネットランキングに対応している。
まさか、21世紀になってもパックマンにハマるなんて……
このように、往年の名作を現代のプレイヤーの嗜好にも合うように見事に甦らせた「パックマンCE」は、システムがシンプルなので誰も迷うことなく遊べる一本に仕上がっている。
実績の解除も容易なので、実績のポイントを目当てに軽く遊んでも良いし、世界ランキングの上位を目指して終わりのない戦いに身を投じるのも悪くない。
しかし、ゲーム自体の見た目が元祖「パックマン」を踏襲しているので、このゲームに800MSポイントを支払うのに躊躇するユーザーも多いかも知れない。
幸いなことに、「Xbox LIVE アーケード」では体験版をダウンロードしてプレイすることが可能だ。プレイ時間に制限こそあるものの、このゲームの魅力の一端を垣間見ることはできるはずだ。
それにしても、筆者自身このゲームにハマりまくり「まさか、21世紀になってもパックマンにハマるなんて……」と驚愕する一方、レバー1本でここまで奥の深いゲームを作り上げたゲームデザイナー・岩谷徹氏の卓越したセンスに深い崇敬の念を抱かずにはいられない。
いくら年月が経っても優れた「ゲームデザイン」は輝きを失わない、という実に当たり前のことを改めて伝えてくれる良作である。
(C) 1980 2007 NBGI
Profile:闇崎ハヤオ(やみざきはやお)
「ゲーム」と名の付く物ならなんでも遊ぶ雑食性ゲームライター。現在のスコアは27万点。フレンドは30万点を超えてるのに! くやしい……でも……! と、暇を見つけてはスコアアタックで遊ぶ日々。




