GTAシリーズ最新作「グランド・セフト・オートIV」体験レポート
翻訳校正:アークコミュニケーションズ、國分真人
これらの小さな修正により、GTA IVの通常の戦闘については、これまでのバージョンと比べるとより洗練されている。しかし最も大きな改良点は、間違いなく走行中の車からの射撃だ。これまでは車から左右に、直角の方向にしか撃つことができなかったが、左バンパーボタンを押して右アナログスティックを操作することにより、自由に撃てるようになった。最初に標的に向かうときには、ニコが車の窓ガラスを叩き割り、照準を合わせるための目盛りが表示される。運転しながら撃とうとするとまだ少し難しいが、初めてでも麻薬密売グループをなんとか全員倒すことができた。
GTAシリーズはグラフィック技術の高さで知られているわけではなく、「Table Tennis」で初めて使用されたRAGEエンジンを採用していることで注目されている。GTA IVは確かに映像がきれいなゲームだ。都市が見渡す限り広がっており、ブローカー地区に限定してゲームを開始してしまうとアルゴンキンの高層ビルや歓楽街のネオンに悩まされることになる。つまりRAGEエンジンは、視覚的には「だまし」に気づかれないようにしながらではあるが、背景の画像を必要に応じてぼやけさせる方法によりこのきれいな映像を実現している。開発チームとしては、いったんゲームを最適化してより適切に忠実性とパフォーマンスを融合させることができれば、この点は問題なくなると考えているようだ。プラスの面を見ると、現時点ではパフォーマンスが落ちている様子もないので一安心といったところだし、今回の試用でゲームを楽しんでいる間は特にバグも気にならなかった。4月に予定されているリリースはかなり現実味をおびているようだ。GTA IVではこまごまとした問題がたびたび発生し、ユーザーはそれに慣れっこになってしまっている。画面の隅には従来と同じようにナビゲーションのための小さな地図が表示されているが、高級車にはGPSシステムも装備されている。ベンツ風の車に乗ってリバティーシティをドライブしていると、目的地に行くにはどこの角を曲がればいいのかを女性の優しい声で教えてくれる。必ずしも最短ルートを選んでくれるわけではないが、一方通行の道に導くようなバカなマネはしない。これまでのGTAシリーズでもそうだったが、プレーヤーが市内の特定の場所に入れないようにするために、橋は当初から閉鎖されている。ただしゲーム中は先に進むことができ、ブローカー地区からアルゴンキンへと橋を渡ることができた。今回感じた唯一の問題点といえば、ゲームに出てくる料金所である。猛スピードでゲートを突破するとパトカーがいっせいに追跡を開始するのである。次からは料金所でスピードをゆるめて料金を払い、ゲートが開くのを待つようにした。
**キャプション**
|
|---|
| この街は「ニューヨーク」というわけではないが、このアメリカで最も有名な都市のシーンを想い起こさせる場面があちらこちらにちりばめられている |
今回の試用は「初心者向けデコンストラクション」という任務をもって終了した。これは暗殺ミッションであり、「プレイボーイX」という名前の新しいキャラクターのために、邪魔な労働組合の幹部たちを抹殺しなければならなかった。このミッションでは最初、街の高層ビルのひとつに小さなエレベーターを使って昇るように求められ、およそ1分かけて上に向かう。遠くに見える「エンパイアステートビル」の威圧的な高さにははるかに及ばないが、このビルから港のほうを見下ろすと壮大な景色が広がっている。見晴らしの利く地点に陣取ると、まずはクレーンの上に座っている取り巻き連中を狙撃し、そして地上にいる労働組合の幹部たちをかたずけることができる。この特殊なミッションはまた、手榴弾の使い方を教えるチュートリアルとなる。このミッションを経験すれば、物陰から相手を確認することなく手榴弾を放り込み、鮮烈な爆撃を浴びせることができる。ひとつお伝えしておかなければいけないのは、ゲームプレイ自体はGTA IVでも過去のバージョンを踏襲したものとなっている点である。皆さんも「腐れ縁」のキャラクターを織り交ぜながら、そして休止時間のあいだは危険な離れ業をどうにかやり遂げながら、この種のミッションをプレーすることになる。ただし、GTAの魅力は常に「砂場で遊ぶ楽しさ」とでも言うべきものであったわけであり、新しいリバティーシティはこれまでで最も複雑に入り組んだ遊び場となっている。Rockstarは特に、街中にいて時間をもてあましているときなどは、それはもう太っ腹である。今回プレーした5つのミッションはとても厳格に管理されたものではあるが、他のところも探索してみたいと感じた。
|
|---|
| ニコをジムに連れて行くことはないだろうが、いかした衣装をまとわせることは可能だ。 |
車に乗り込んで、ゲームの中でも映像としては最大の見せ場である場所へと走らせているところで、GTA IVでのプレーの最後の場面となった。このシーンはおそらくニューヨークのブロードウェイをモデルにしたものだろうか、ネオンが派手にきらめき、行き交う人々や車の流れを照らしている。ここでもまた、こまごまとした演出で楽しませてくれる。でたらめな映画や演劇作品のポスターがあるかと思うと、傍らには「NAVSAQ」証券取引所の相場表示板が見える。車を走らせていくと50のスタントジャンプに何度か遭遇するが、これは最後のゲームに登場する。高速車の中でエンジンをふかすと、高速道路への進入路からきれいな川や荒地の上をひとっ飛びにジャンプすることができる。このスタントジャンプの面白いところは、ジャンプ完了状況と、おそらくは達成ポイントが表示され、さらにジャンプ中はカメラをコントロールしてその動きを速くしたり遅くしたりできることだ。一方でスタントジャンプの良くないところは、着地するときにもしも何かに激突すると、フロントガラスを勢いよく突き抜けてしまうことである。
GTA IVは今のところはとても素晴らしい。これまでのバージョンで慣れ親しんだユーモアやスタイル、登場人物を維持しながら、贅を凝らして新しい都市を作り上げている。とはいうものの、たとえば「PlayStation 3」バージョンやマルチプレイモードなど、まだまだ見ていない部分もたくさんある。あとせいぜい数週間といったところだろうが、Rockstarはリリースに先立ってPS3バージョンやマルチプレイモードなどについても少しだけ見せてくれるということだ。一方でファンも、4月に予定されているリリース日に向けて心構えはできている。
| « 前のページ | 次のページ » |
GameSpot フォーラム
| グランド・セフト・オートIVについてのスレッドの一覧 | ||
|---|---|---|
| スレッド名 | メッセージ | 最終更新 |


