GTAシリーズ最新作「グランド・セフト・オートIV」体験レポート
翻訳校正:アークコミュニケーションズ、國分真人
「グランド・セフト・オート IV」(GTA IV)は素晴らしい出来映えのようだ。特筆すべきは、すでに完成してしまったようにも見える。多くの熱心なファンは発売が延期されて残念がってはいたが、安心してもよさそうだ。なぜなら、最悪の状況は避けられそうで、予定通りに2008年4月に北米でリリースされそうだからである。ロンドンのRockstarで2時間半ほどプレイしてみたが、動きはスムーズでバグも比較的少なく、GTAゲームはこうあるべきだと期待していたとおり、細かい配慮がなされている。今回は5つのミッションをプレーしてさまざまな地区のうちの2つを探索したが、実際のところは一度で遊ぶにはあまりにも多すぎる内容であり、新たに登場したキャラクターやエリア、ゲームプレイの量にたじたじになってしまった。
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| 新たに物陰を利用する動きを取り入れ、GTAゲームでは始めて銃の乱射が可能になった |
何はともあれ、着手したミッションは「ジャマイカンヒート」である。ニコは従兄弟のローマンから「アメリカンドリームをつかめる」と聞き、リバティーシティに来た。しかしニコはリバティーシティに来てみてはじめて、ローマンの話は全くのでっちあげだったことを知る。そしてローマンのタクシー営業所で働くことになる。怒った客からかかってくる電話をさばくローマンの傍らで、ニコは落ち着きなく部屋を行ったり来たりしている。その後ニコは、登場人物のひとりであるリトル・ヤコブに会いに行くように命ぜられる。リトル・ヤコブは薬物中毒のジャマイカ人で、麻薬を手に入れて楽しむことにしか興味がない。
ナレーション部分はここまでであり、これまでの一連のシリーズ作品と同様に高い品質である。リトル・ヤコブのしゃべりは独特で非常に理解しづらいが、必要であれば字幕を利用できる。この後に続く会話もGTA IVに登場するキャラクターの人物像を肉付けしてくれていて、多くの会話が交わされているおかげで全体が見えてくるようになっている。会話の内容はミッションにどのようにアプローチするかによって変わるため、ミッションを繰り返す必要がある場合でも次に同じやり取りを聞くことはない。駅のプラットフォームを舞台にした暗殺ミッションをプレーしてみたが、異なるアングルからターゲットに近づくと先行するカットシーンも全く別なものに代わる。
「グランド・セフト・オート・サンアンドレアス」ではエクササイズやダイエット、衣服などによって見た目を完全に変えられたが、キャラクターのカスタマイズという点では競合するゲームを一歩リードしたと言える。GTA IVではロールプレイングゲームの要素を見限ってはいるが、ニコをカスタマイズしようと思えばできるし、ある程度は楽しむことができる。リバティーシティでの休止時間のあいだ、衣料品のディスカウントストアに立ち寄ってジーンズとジャケットという通常のいでたちからスポーツウェアっぽい姿に着替えさせた。その店ではスエットパンツやスポーツジャケット、ブーツ、サングラスを購入できた。東ヨーロッパの悪党には似つかわしくない服装ではあるが、ミッションにとりかかる前に店に入って服装を換えることができたのはよかった。その後、地元の食堂に向かっているとまたしても素敵なことに、スタッフや客たちが(降参して)両手を挙げる。どうやら武器をしまい忘れていたようで、誰もが「強盗だ」と思ったらしい。
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| 高層ビルから見渡す町の景色も、GTA IVではちょっとした楽しみのひとつだ |
Rockstarはストーリーやキャラクター設定、音楽などについてはより高いレベルを求める傾向が強いが、ぱっとしないコントロールシステムに対してはこれまでも批判をあびてきた。GTAサンアンドレアスでは自動追尾機能やロックオン機能などを取り入れてレベルを上げたが、戦闘は依然としてめりはりがなく、満足できる状態ではなかった。今回の作品ではさらにコントロールが進化していたが、ロッキングシステムの変更はわずかだった。Lトリガーを操作して照準を合わせると、視界に入った中で一番近くにいる敵に自動的にロックオンする。Rトリガーで敵を撃つと相手の体めがけて撃つことになるが、これで致命傷を与えることはできない。敵を倒すにはもう数発撃つ必要がある。ただし、右のアナログスティックを押し込むと頭に照準を合わせることができ、1発で殺せる。照準をぴったりあわせるには器用さが必要だが、次々と現れる敵を一網打尽にしたければやってみる価値はある。この新しいエイミングシステムに加えて、「Xbox 360」では右バンパーボタンを使用して物陰を利用する動きも新たに取り入れた。速攻アクションに関しては「Gears of War」ほどではないが、飛び出して撃ったり、あるいは危険に陥って乱射する前に、物陰を使用して安全な場所から標的を確認することができる。また、Aボタンを押しつづければ物陰から物陰に走ることができる。映画監督のJohn Woo氏が監修したアクションゲーム「Stranglehold」のような過激さはないが、物陰を移動しながら敵がじわじわと近づいてくるのを見ることになる。
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