新しいアタッチメントで新しいWiiSportsを【Nintendo Media Briefing】
現地時間2008年7月15日、Nintendo of Americaは、メディア向けカンファレンス「Nintendo Media Briefing」をロサンゼルス・KODAK THEATREにて開催した。
カンファレンスの冒頭では、Nintendo of AmericaのCammie Dunaway氏が登場し、以前、子供たちとともにスノーボードを楽しんでいたが、アクシデントにより手首を骨折したことを説明。スノーボードは見た目以上に運動量も危険もあるスポーツだが、WiiFitを使った「Shuan White Snowboaring」であれば、そういった危険もなく、手軽に楽しめると紹介。
2006年オリンピック金メダリストShuan Whiteさんのデモプレイによる同作の紹介をひとしきり終えたあと、岩田聡氏が登場した。
岩田氏は5年前の社長就任以来、一貫してゲーム人口の拡大をキャッチコピーに任天堂グループを牽引してきた。
同氏は、ゲーム業界に起こしたパラダイムシフトとして、「かつては無かった2、3年というロングスパンで、長期的にひとつのゲームを遊んでくれるタイトルが出てきた」と、脳トレやマリオ、WiiSportsやゼルダなどのタイトルを例に延べ、これらをエバーグリーンのようなものと語っていた。
また、「ゲーム制作自体も、低予算であってもアイデア次第で、チャレンジでもありチャンスでもある」といったほか、「顧客層の変化により過去には考えられなかったお客様にゲームを遊んでもらえるということが学べた」
「これまでのゲーム業界では、ホリデーシーズンなど、季節によってに売り上げが変動するケースが多かったが、顧客層の変化により、今では今では自分のために買う人が増えた」という。
任天堂はWiiやDSで起こしたパラダイムシフトにより、ゲームでの新しい社交的な交流が展開されていることを明示。また、同社の看板タイトルである「マリオカート」や「WiiFit」もさることながら、マルチプラットフォームである「GuiterHero3」なども、Wii版の販売本数非常に好調だという。
岩田氏は、次に「人は遅かれ早かれ飽きてしまうので、はじめは新鮮に見えたものも、新鮮さが必然的に失われてしまいます。ゲーム業界の我々にとって足を止めるということは危険なことなのです。私が思うには、もっと熱中できることが大事であると捉え、たとえそれが従来のゲームとは考えられなくても、我々が提供する製品がプレイヤーがもっと熱中できるように……任天堂は自らをライバルとし邁進していきます。」と語っていた。
岩田氏は社長就任以来、同様のコメントを述べている。また任天堂はここ数年一貫した戦略を進めており、この戦略に変更はないようだ。
新作ラインナップの紹介では、江口勝也氏のビデオレターより「動物の森」の新作Wii「Animal Crossing City Folk」を発表。
ユーザーの交流の場をクリエイティブとコミュニティを結びつけ、本作を制作したとのこと。
また、新たに「WiiSpeak」という周辺機器を追加することで、同作をはじめとするコミュニティで自由に会話ができるようだ。
続いてNintendo of America President and COOのReggie Fils-Aime氏は、現在50億ドル以上に相当する年間の売上を任天堂はまだまだ満足しているわけではなく、世界中にいる何千何百万というゲームユーザーに向けアプローチしていくと語っていた。
任天堂は両方のユーザーを満足させるために、前に進んでいく北米でのDSの販売台数は、前年度比12%増しで販売を伸ばしており、今後もDSの販売はエバーグリーンとして販売を伸ばしていくだろう。Wiiも発売後1年半が経過し、クリエイティブな作品も出てきた。今後サードパーティより発売されるタイトルをお見せするとタイトルの紹介をした。
今回発表されたタイトルは、Wiiでは「THE CLONE WARS LIGHTSABERDUELS」「RAYMAN RAVING RABBIDS」「Call of Duty World at WAR」の3本タイトル、DSでは人気クライムアクション「Grand Theft Auto」シリーズの最新作「Grand Theft Auto CHINATOWN WARS」が発売されることが明らかにされた。
またDSは現在セレブや女性層に対してのアプローチを強く行っているようで、「お料理ナビ」の北米版の発売をはじめ、日本ではつくばエクスプレスでトライアルが行われているNintendo Spotをさらに拡大し、空港での乗り継ぎゲートの番号登録や、滞在期間が延びたときに最寄りの施設の検索など、新たなスポットを作成しているという。
これらは、北米でもすでに実験段階に入っており、タッチスクリーンを使ってシアトルでは料理を頼んだりできるようになっているそうだ。
先日発表されたWiiリモコンのアタッチメントWiiRemortPlusの発表では、同アタッチメントを使って楽しめる「WiiSports Resort」を発表。
WiiRemotePlusは、Wiiリモコンに接続することで傾きなどを感知させることが可能なアタッチメントだ。
プレゼンテーションプレイでは、フリスビーを投げるときの手首の角度や、マリンジェットのハンドル操作ならびにスロットルの感知、対戦ゲームでの剣の傾きといった動作をアレンジさせるといったことが明らかにされた。
プレゼンテーションでのソフトは「WiiSports Resort」に含まれており、これら以外の新しい体験も可能だという。
任天堂の最期のプレゼンテーションは、宮本茂氏自らがWii Musicを披露。演奏に合わせ、Wiiリモコンをサックスに見たてながら登場した。
Wii MusicはWiiSport WiiFitと並んで開発が計画されていたゲームで、従来のリズムゲームのような、ガイドに合わせてタイミングよくボタンを押していくというものよりも、自分が鳴らしたい音と自分のタイミングで鳴らしてくれるという作品だという。
宮本氏自身、ギターは弾けるが、サックスは吹けないとのことだが、Wii Musicであれば、楽器の心配をはじめどの音階を出そうかといった悩みは必要はなく、フィーリングで楽しめるようになっているという。決まったリズムで音を鳴らさずとも、自分なりのアレンジができるというわけだ。
収録楽器は50種類以上が用意されており、これらを収録されており、様々な楽しい方ができるようだ。
また今回新たな発見として、ドラムなどフットペダルを使用する楽器では、WiiFitを使うことでさらに演奏の幅を広げることができるようになっていた。
そのほかにも、セッション以外の遊び方も用意されており、たとえばオーケストラの演奏指揮やハンドベルを鳴らすものなども実装されている。
また、演奏する楽曲は自分で作曲することもできるほか、ひとりで複数の演奏を収録し、編集したのち、自分一人の演奏をセッションさせる機能などもできるそうだ。
プレゼンテーションの最後には、宮本氏をはじめ、5人で6つの楽器を演奏するデモンストレーションが行われていた。
ちなみに、Wii Musicは、2007年10月に行われた「任天堂カンファレンス 2007.秋」体験会ダイジェストムービーの終盤に当時の演奏映像を確認できるので、そちらも参照してほしい。
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