開発スタッフによる制作秘話が盛りだくさん【HOPPER'S Vol2.5〜新春ノーモア★ヒーローズ発売感謝祭〜】
2008年1月8日、グラスホッパー・マニファクチュアは東京・阿佐ヶ谷にあるAsagaya/Loft Aにて「HOPPER'S Vol2.5〜新春ノーモア★ヒーローズ発売感謝祭〜 あけましておめでトラヴィス!!」を開催した。
本イベントは、イベントタイトルにもあるとおり、2007年12月6日に発売されたWiiアクション「ノーモア★ヒーローズ」の発売とユーザーへの感謝を込めた感謝祭。
会場にはユーザーから70名強、招待者や関係者も含め100名弱の参加者で埋め尽くされているほどだった。
全3部構成になっており、グラスホッパー・マニファクチュアスタッフによるトークショウ、同社代表取締役須田氏の縁深いスペシャルゲストとのトークショウ、ノーモア★ヒーローズ関連スタッフによるトークショウとなる。またイベントのトリには、サウンドチームによるショートライブも用意されていた。
会場では、グラスホッパー・マニファクチュア須田氏、結城が登場し、イベントのサブタイトルでもある「あけましておめでトラヴィス」と乾杯を皮切りにスタート。
第一部ではグラフィック担当の石坂氏、プログラム担当の川上氏、音楽担当の高田氏が登場し、それぞれの制作秘話を語っていた。
中には、GHMの作品は総じて女性ファンが多く、そのためノーモア★ヒーローズは、初見でもクリアできるように難易度が調整されているという内容から、開発スタッフが開発初期からプレイしていると完成に近づくにつれ、徐々に難易度が上がってしまったため、バランス調整をやり直したといった話が出ていた。
また開発途中ではゲーム中のバイク「シュペルタイガー」操作時は、Wiiリモコンとヌンチャクをバイクのハンドルに見立てた操作方法にしていたことや、ゲームシステム部分では3Dのソードアクションということで、距離感に気を使った話、非常に気持ちよくプレイできるゲームにしたかったといったものや、須田氏の知らないうちにガードスライド(ガードした瞬間に回り込む動作)が実装されていたなどといったトークが繰り広げられていた。
音楽部分では、オープニングやプロモーションビデオでも流れているBGMは、作成したPVを見たときに気がついたら弾いていたとのこと。
また、一番の難題は開発初期に決定するリモコンの操作方法だったという。
第2部は同社代表取締役須田氏の縁深いスペシャルゲストとのトークショウということで、bar plastic modelのオーナー関根氏、蔵元喜久盛酒造の藤村氏が登場。接点のなさそうなお二人だが、関根氏が経営するバー プラスチックモデルは、ノーモア★ヒーローズのサンタデストロイに登場する。また同店で飲んだくれているロビィコフが飲んでいる酒が、喜久盛酒造の電氣菩薩だという、藤村氏は実は元ヒューマンでムーンライトシンドロームのシナリオ部分を担当していた。現在は家業を継ぎ現在は蔵元ということだ。
3人目のゲストはやはりノーモア★ヒーローズでファッションショップAREA51に登場しているマスク・ド・UH氏が登場。実は同作に登場するTシャツのほとんどを氏がデザインしたという、話などが聞けた。
3部のスタッフトークでは、キャラクターデザインを手がけたコザキユースケ氏、武器などメカデザインを手がけたコヤマシゲト氏が登場。デザイン過程での苦労話などが披露された。
キャラクターデザインでは、須田氏とコザキ氏の間で「割と自由に作らせてもらいました」「悪ノリすると輪をかけて悪ノリしてくる」といったコメントや、メカニックデザインでコヤマ氏は、武器部分では10本の刀を作るというのは面白くなく、チェーンソー2本を両手に持ち走るなどというアイデアもあったという話が聞けた。
また、各キャラクターのストーリーを勝手に作ってくれたといった話や、武器の設定はほぼアドリブで作成されたという開発秘話や、そして本作で特徴的なデストロイマンは最初は弱そうな仮面ライダーっぽいデザインだったが、最終的にMrXboxのようなマッチョな流れのなったことなどが語られていた。
ビームカタナはトラヴィスの設定にもあるようにスター・ウォーズのライトセーバーが元ネタになっており、作中に登場するトラヴィス、ダークスター、サンダー竜など、それぞれのカタナの色にはこだわりがあったという。
またゲーム中トラヴィスのビームカタナはパワーアップするのだが、最終形態となるTsubakiMarkIIIは、これまでの水色とは違い緑色になっている演出なども語られていた。
イベントの最終ゲストはマーベラスエンターテイメントの和田氏、木村氏が登場。
和田氏からはノーモア★ヒーローズの企画経緯を説明。「最初に貰った企画書は今までの中では“遊園地でボールを投げてそれを打つゲーム”が印象的でした。」とコメント。また数多く出されたの企画書の中から開発コード「No.11」(現在のノーモア★ヒーローズ)に決定したという。
企画当初のノーモア★ヒーローズは、Xbox 360で制作する予定だったが、和田氏のほうからWiiでとお願いし、現在に至るという。理由としては、Xbox 360ではグラフィックス部分を非常に密に描かなければいけないなどの制作工程も増えるため、ゲーム部分を面白くすれば世界に通用できるだろうと判断したからとのことだ。
木村氏は「和田さんは楽しそうだが、大変そうな企画書だった、最初の6か月はもめていました。特にオリジナルは社でも冒険となるので社内に敵が増えていくのが感じ取れていました。」と語っていた。
また、開発を振り返って基本的に須田さんからの電話は「どういうことですか?」という怒りが入った電話でそれから怒鳴りあいが始まるといったこぼれ話や、音声の収録で1週間ロス・アンゼルスに滞在したところでお互いを理解し信頼関係が構築できたといった話や、収録部分でも、英語の台本を極力直したい須田氏と締切をしっかり守りたい木村氏で小競り合いがあったらしい。和田は見ていて楽しかったとコメントしていた。
最後に行われたサウンドチームによるライブでは、オープニング、バイク搭乗時、バッドガール、エンディング2、そして「花と太陽と雨と」のエンディングで使用されるリメイク版の計5曲が演奏され、それぞれの曲でリズムに乗る参加者などが多数見受けられた。
終了時間が非常に遅かったため、足早に駅へと急ぐ人も多かったがみな電車の中でも話題にしており、非常に満足したイベントだったのだろう。
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