酒と泪と男と女 剣に生きる男たちの時代劇【龍が如く 見参!】
鬼頭世浪(編集部)
公開日時:2008/03/24 14:12
8.3
!名作!
シリーズ累計販売本数170万本、前2作の舞台である繁華街と極道の世界を描いた「龍が如く」から一変し、祇園と剣の時代へと移り変わった「龍が如く 見参!」。剣の道に生きる桐生一馬之介こと宮本武蔵が織り成す物語はどう日本人の心に訴えかけるのか。
シリーズ累計販売本数170万本、前2作の舞台である繁華街と極道の世界を描いた「龍が如く」から一変し、祗園と剣の時代へと移り変わった「龍が如く 見参!」。剣の道に生きる桐生一馬之介こと宮本武蔵が織り成す物語はどう日本人の心に訴えかけるのか。
セガが2008年3月6日に発売した「龍が如く 見参!」は、大まかに分け、アドベンチャーパート、バトルパートのふたつに分かれているゲームだ。
アドベンチャーパートでは、ゲーム冒頭のイベントで少女(遥)に依頼された「“宮本武蔵”への仇打ち」をメインストーリーに京都・祗園を中心に物語をすすめていくというもののほか、サブシナリオなどで同様に京都を徘徊しつつ進めていくものがある。
バトルパートでは、その名の通りアクションバトルで、野武士やごろつきから、主要登場人物との戦闘といったボス戦闘などが楽しめる。アドベンチャーパートの途中には必ず存在するほか、町や街道を歩いているだけで、手合わせと称して襲われるケースも存在する。
また、これらのパートとは異なるが、所持金を増やすための賭博をはじめ、新しい技を身につけるべく、修行として流鏑馬や滝修行、道場での稽古、何でも屋としての掛廻(かけまわり)や、お尋ね者の捕縛(殺害)といったものから、遊廓での芸者遊びといったミニゲームも存在する。
登場キャラクターの表情は一見の価値あり
アドベンチャーパートでの登場キャラクターの表情は、桐生一馬之介をはじめ、それぞれが単純な口パクではなく、眉をひそめたり、時には笑うといった表情をする。また、出演しているキャスト陣も豪華であることから、声での演出と相まってその場の臨場感などは非常に高まるといっていいだろう。
特に鶴屋の用心棒 伊東(寺島進)や、丸目長恵(竹中直人)、謎の僧(松方弘樹)など、熟練俳優は声優(龍が如くではキャラクターモデルも本人だが)としての力量も高く、時折、主人公を食ってしまうくらいの演出には目を見張るものがある。
当然のことながら、ストーリーが進むにつれ、それぞれの役どころがはっきりとしてくるのだが、一馬之介と彼らの掛け合い部分だけでも十分見ごたえのある箇所が多数あるのは面白い。
バトルパートはボリューム不足かも
アドベンチャーパートと相対するバトルパートでは、“一刀”“二刀”“大太刀”“素手”の4種類のスタイルを一部強制バトルを除き自由に選択でき、それぞれの技を使って敵を倒していく。それぞれのスタイルは、全方向からの防御で、動きは素早いが一刀と比べると威力が少ない“二刀”といったものや、相手のガードをはじき飛ばすほどの剛剣だが移動速度が低下する“大太刀”など、長所と短所が存在し、状況に応じて瞬時に使い分けることが可能だ。
また、それぞれのスタイルには様々なシリーズを通して実装されているヒートアクションが存在する。ヒートアクションには畳返し、無刀取りなど、有名な技も存在し、演出効果も相まってつい出したくなってしまうものばかりだ。
なお、これらのヒートアクションは、道場での鍛錬や天啓を得ることで、身につけることができる。
戦闘はいたってシンプルで、4種類の剣戟スタイルを使ったり、地面に落ちているアイテムを使ったりしながら、敵を倒していけばよい。
難易度選択部分でノーマルを選んだ場合は、シリーズを通して遊んだ人はもとより、アクションゲームが多少苦手な人であっても、スムーズに勝つことができるだろう。
バトルパートで、少々不満に感じるのは、せっかくのヒートアクションや武器防具の習得部分かもしれない。
これらは、ストーリーを進める上では、それほど必要なく、逆にそれらを習得しなかっただけでもクリアは可能だ。
この場合、バトルそのものが単調になってしまい、結果として煩わしさが出てしまうのが残念な部分ともいえる。
ヒートアクションなどは、一馬之介の成長要素としてはっきりわかる部分でもあるので、多少であれ強制的に覚えるくらいでもよかったかもしれない。
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