蛇は人へと還りそして昇華する【メタルギア ソリッド 4】レビュー
GameSpot スコア
| 操作性 | 9 | |
| ビジュアル | 10 | |
| サウンド | 10 | |
| 満足度 | 10 | |
| 独自性 | 10 |
わかりやすさ: 1〜3時間
「メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」は2008年6月12日に発売され、メタルギアシリーズの中核人物となるソリッド・スネーク最期の戦いとして、注目を集めるタイトルだ。
プレイヤーは伝説の傭兵ソリッド・スネークとなり、敵に見つからないように目的地へと進み、協力者と接触したり、時には敵を倒したりしながら、最終的な目的へと進んでいく。
本作は、敵に見つからずステージをクリアする潜入パートと、オタコンやキャンベル、メリルといった主要登場人物とのイベントシーンの二つが存在する。
プレイヤーは、これらのパートを交互に進め、宿命の敵であるリキッド・オセロットを暗殺するという目的のもと、PMC(プレイングマンティス社)側と民兵(Militia)側の紛争地域に潜入していく。
ゲームシステムは、「メタルギア ソリッド 3 スネーク イーター」を踏襲しており、銃火器による攻撃をはじめ、CQC(Close Quarters Combat)による近接格闘術、アイテムによるステータスの回復のほか、本作より実装された新機能であるオクトカムによるカムフラージュや、Metal Gear MK.IIによる対象の気絶、ソリッド・アイでの望遠、暗視、レーダーなどを駆使してミッションを遂行していく。
スネークが使用する武器には、アサルトライフル、サブマシンガン、スナイパーライフルといった銃をはじめ、グレネード、チャフグレネードなどの手榴弾、麻酔弾を発射するMK.2 ピストルなどが存在しており、一部の武器はサプレッサーによる消音効果や、レーザーサイトによる照準支援などカスタマイズすることができる。また武器を含めこれらは現地調達、もしくは武器商人であるドレビンから購入することが可能だ。
そのほかの特徴として、スネークの行く手を阻む敵対勢力“PCM”に対して抵抗する民兵などの反PMC勢力に対し、スネークが協力することできるようになっている点が挙げられる。
協力する部分では、たとえばPMCを彼らの目の前で倒したり、レーションなどアイテムを渡すことで、友好な関係を築くことができ、通常では民兵たちが密集しており、通り抜けることが難しい場面でも、スムースに通り抜けられるようになるといった利点がある。
これらの要素を踏まえ、スネーク最期のミッションを遂行していくのが本作の目的だ。
隠れることばかりでなく、倒して進むことも可能
スニーキングアクションという言葉ばかりが先行しがちな本作だが、このジャンルは一種のパズルのようなもので、ある程度の法則やパターンを知れば、誰でもクリアすることができる。ジャンルとして使われている言葉に抵抗のある人でも、まずは遊んでみれば本作の魅力も理解できるだろう。
メタルギアの場合、隠れて進めることで得られる恩恵は多いが、手にした武器を利用して、自由気ままに敵を倒しながら進むことも可能だ。
とはいえ、派手な撃ち合いばかり行うと、スネークのパラメータにあるストレスゲージが上昇し、結果として気力ゲージが減少、この気力が0になるとスネークは意識を失ってしまい、敵にやられ放題になる可能性もあるので注意したい。
そしてプレイヤー自身の判断とシステム側からのある程度の抑制によって行われる、潜入・戦闘のバランスは非常に秀逸にできており、システムを理解した上でのプレイであれば、適度な緊張感と爽快感を得られるだろう。
またボス戦闘などの一部のイベントでは、アクションを強いられる部分もあるが、アクションゲームに自信がない人でも、難易度をLIQUID EASY(簡単)を選択していれば、それほど難しくなくクリアすることは可能だ。
逆にプレイスタイルを隠れることを主軸として行動する場合は、新機能であるオクトカムは、非常に面白い効果を持っており、壁や地面など、スネークと隣接する部分にほぼ同化することが可能となっている。
一見、面倒な部分の多いカムフラージュ機能ではあるが、これを利用することで、有名なモニュメントの一部に同化して敵からの発見を逃れたり、通路の壁に同化して敵の真横をすり抜けられたりといった、通常では隠れることが難しい局面をスムースに回避することができるようになっている。
またオクトカムを使った、壁やタイルなどへのカムフラージュでは、プレイヤー側から見ると違和感を感じる部分もあるが、草の茂みや、雪原などでは、プレイヤー側からもわからないような印象を受ける部分もあるだろう。
ちなみに、「メタルギア オンライン」のスネークミッションをプレイした人であればわかると思うが、オクトカムは姿はごまかせても影は消せないといった非常に細かい演出なども用意されている。
本編中で、これに気付く敵(NPC)は少ないが、是非とも確認してほしい。
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