ストーリーと独特の表現方法、そしてゲームシステムが魅力【戦場のヴァルキュリア】レビュー
GameSpot スコア
| 操作性 | 7 | |
| ビジュアル | 9 | |
| サウンド | 10 | |
| 満足度 | 9 | |
| 独自性 | 10 |
わかりやすさ: 1〜3時間
セガから2008年4月24日発売のターン制シミュレーションRPG「戦場のヴァルキュリア」は、水彩画風の画風をリアルタイムに動かすCANVASシステムとアクティブ性に富んだシミュレーションPRGだ。
開発には「サクラ大戦」のスタッフが携わり、がむしゃらに生きるすばらしさや、人と人との絆を描いた作品をコンセプトにして制作されている。
本作の大まかなストーリーは、征暦1930年代のヨーロッパを舞台に、二つの巨大勢力である帝国と連邦間の戦争が勃発。巨大エネルギー資源「ラグナイト」をめぐり、両勢力の間に挟まれた産出地のガリア公国へ帝国が侵略を始めたという背景のもと、主人公ウェルキンとヒロインのアリシアが戦乱に巻き込まれ、その後、義勇軍として、ガリア公国第7小隊を率いて帝国とたたかっていくというもの。
プレイヤーは主人公ウェルキンとなり、第7小隊を指揮して戦線を戦っていく。
ゲームシステムは、ストーリを読み進める「ブックモード」をベースに、ストーリに絡む戦闘部分の“バトルエピソード ”、第7小隊の編成や武器の強化などを行う“訓練開発”、キャラクター辞典である“人物総覧”、バトルエピソード 以外での戦闘を行える“遊撃戦闘”、登場兵器事典の“兵器総覧”、世界観などの事典となる“博物総覧”、論功行賞で得た勲章を確認できる“勲章閲覧”などが存在する。
ストーリーのクリア後は、さらにメニューが追加されるが、本稿は発売直後ということもあるため、細かい内容については控えさせていただく。
訓練開発では、ユニットの装備を変更する“第7小隊宿舎”、ユニットの入れ替えを行う“作戦指令室”、武器の開発を行う“研究開発所”、本作のサイドストーリーを読んだり入手したりする“城前大通り”、通常開発では得られない武器などを論功行賞を得られる“謁見の間”、第7小隊員を育成する“訓練所”、銃器や戦車装備を開発する“研究開発所”などが存在する。
なお、“人物総覧”“兵器総覧”“博物総覧”は事典としての機能が主であり、これらはストーリーが進行していくにつれアップデートされた情報を得ることが可能だ。
戦闘部分では、小隊の隊員(ユニット)を配置し、敵拠点の制圧、敵の全滅など作戦目的を達成すれば勝利となる。また自軍の場合はウェルキンの死亡(戦車の大破)などで敗北する。
兵士の種類は大まかに分けて歩兵と戦車があり、戦車は、硬い装甲に覆われ歩兵の銃弾を受け付けないが、移動距離が短く、第7小隊では主人公ウェルキン、加えてストーリ中盤以降はザカも搭乗する。
もう一方の歩兵は、カテゴリーわけされており、索敵範囲が広いアリシアら偵察兵、対人攻撃力の高いロージーら突撃兵、戦車に対して強いラルゴら対戦車兵、そして戦車や歩兵を回復する支援兵と、遠くから敵を倒す狙撃兵の5兵科が存在する。
キャラクターの育成パートとなる訓練所は、バトルエピソードまたは遊撃戦闘をクリアすることで得られた経験値を元に、それを兵科ごとに割り当て、一定量の経験値を使用することで、兵科単位でのレベルをあげることが可能だ。
このため、シミュレーションRPGにありがちな、経験値獲得のためにラストショットを特定キャラに決めさせるような煩わしさはなく楽しめるようになっている。
ストーリーはオーソドックスではあるが、魅力的な要素は多数感じ取れる
戦乱に巻き込まれていく主人公とヒロイン、戦争の犠牲となって倒れる人々など、ゲーム本編のストーリー部分はオーソドックスではあるが、非常にわかりやすい構成であるため、物語にはスムーズになじんでいける。またストーリーを進めるうえで演出部分では、CANVASの表現方法なども相まってか非常によくできているといえるだろう。
ちなみに俗物的な表現をするならば、ストーリー中に死亡フラグのような会話も盛り込まれている。この部分は、好き嫌いがはっきり分かれる部分ではあるが、個人的にはそれほど気になる部分ではなかった。
なお、ゲーム中に登場するキャラクターのセリフは、すべて音声が入ったフルボイスになっており、各ボイスアクターの演出は、字幕を含めストーリーを読み進めていく上では非常に臨場感あふれるものになっている。
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