パートナーとの連係プレーがカギ【アーミー オブ ツー】
翻訳校正:川村インターナショナル
GameSpot スコア
| 操作性 | 6 | |
| ビジュアル | 8 | |
| サウンド | 7 | |
| 満足度 | 6 | |
| 独自性 | 6 |
わかりやすさ: -
「アーミー オブ ツー」は3人称視点シューティング(TPS)としてはよくできているが、残念ながら不用意な内容も多いゲームだ。ゲーム内での米軍の扱いはむごく、(今日のイラク戦争では一部現実となっているが)責任を負わずに力ずくで問題を解決する傭兵の物語を売り物にしていることからもそれが分かる。ゲーム自体の完成度は高く、アグロシステム(それによってパートナーが敵を引き付け、その間に回り込んで攻撃することが可能にある)がうまく機能しており、オンラインでの協力プレーは非常に面白みがある。しかし、論議の的となる現代の世界情勢をうまく扱いきれておらず、Army Strong(強い陸軍:米国陸軍のスローガン)とは大きくかけ離れたものとなっている。
ストーリーは、有力な民間軍事企業から巨額の報酬を得てテロと戦う、セーレムとリオスという2人の傭兵を中心に展開する。彼らが待ち伏せと奇襲を繰り返しながらミッションを進めていくにしたがい、所属する企業内の誰かが彼ら2人を裏切り、陥れようとしていることに気づき始める。たった1人の悪者が、他の屈強な傭兵を相手取り、民間軍事企業を混乱に陥れようとしているのだ。リオスもセーレムも不名誉な行為に手を染めることはないが、陸軍兵士のその動きの鈍さや装備の貧弱さをコケにする。彼らが笑い飛ばしているのが架空世界の陸軍ならば問題ないのだが。逆に言えば、現実のBlackwater社所属の傭兵が自制心を失って民間人を虐殺しながらも、イラクから撤退することを求められずに留まっているようならば問題だろう。しかし、アーミー オブ ツーには民間人のような存在は登場しない。善人でないのであれば、そいつらはテロリストなのだ。
ゲーム自体はライトなゲーム感のタクティカルTPSである。薄気味悪いゴーリーマスクを身に付けて、ソマリアからマイアミまで、テロリストを銃で撃ち、照明を破壊し、自動車のドアを使って叩きのめしていく。テロを未然に防ぎ、任務が完了すると報酬金が手に入り、さらに強力な銃を手にすることができる。獲得した報酬金を使って装備を強化したり、グレネードランチャーを追加したり、果ては装甲を金メッキしたりすることができる。
しかし、このゲームは、これほどの武器や装備がありながらも、敵を撃つことに無駄に時間がかかるのだ。確かに、立ち止まり、狙いを定め、静止したターゲットの頭をすばやく撃ち抜けば仕留めることはできるのだが、走りながら撃とうとすれば、武器であるAUGで与えられるダメージには遠く及ばない。これはおそらく、パートナーの力を借りざるを得ないようにするためだろうが、不要なハンデのように思われる。さらにひどいのは、敵に不釣り合いなライフバーが表示され、その一部は非常にしぶとい。極めつけは、敵の照準能力が異常に高く、50フィート(約15m)の距離からでも5フィート(約1.5m)のときと変わらない精度で攻撃してくるのだ。何と戦力の不均衡なことか。
| « 前のページ | 次のページ » |


