ストレージへのゲームのダウンロード、今後10年間で大きく増加--米アナリストが予想
翻訳校正:石橋啓一郎
ゲーム業界はこの10年間で大きく変化してきた。1999年には、家庭用ゲーム機では初めて、ドリームキャストが購入後すぐにオンラインでゲームすることを可能にした。Electronic Arts(EA)と「The Sims」は2000年、今日まで続くゲームファン層拡大の波の先駆けとなった。その後しばらく経つと、携帯型ゲームは単なるゲームボーイ以上のものに進化し、携帯電話、iPod、ソニーのPSPなどがこの分野に加わった。
Wedbush Morgan SecuritiesのアナリストMichael Pachter氏の予測を信じるのであれば、次の10年間も同じように変化に富んだものになる。特に、Pachter氏はゲームとコンテンツのデジタル配信の側面について楽観的な見通しを持っており、この分野は飛躍的に成長すると予想している。
「われわれの見方では、ゲーム市場は次の10年間に7.2%以上の年間成長率で拡大していく可能性が高く、この期間中に少なくとも2倍の規模になるだろう」とPachter氏は述べている。「われわれは、デジタルダウンロードがこの成長に大きく寄与すると見ている」(Pachter氏)
Pachter氏の予想では、10年後には典型的な家庭用ゲーム機は1テラバイトのストレージを備えるようになっており、フルサイズのゲームをダウンロードすることが一般的になる(ただし、パッケージ商品の方が依然として市場の主流であり続けている)。同アナリストは、中古ゲーム販売が小売販売の売り上げを損なっていると考えるパブリッシャーが、特にデジタル配信を強く推し進めていくだろうと付け加えている。さしあたりは、デジタルコンテンツとエピソードゲームが今後強調されていくと予想されている。
「このシナリオの代表例は、Xbox 360版の「Grand Theft Auto IV」で、このゲームは最初は物理的な形式で販売されたが、その後定期的にダウンロード販売で追加ステージが販売されている」とPachter氏は言う。「注目すべきは、第1弾のダウンロードエピソードへの反応が鈍かったことを見て取ったTake-Two Interactiveが、第1弾と第2弾のエピソードを合わせて物理的なパッケージにし、最初のGTA IVのゲームディスクを購入しなくてもプレーできるようにしたことだ」(Pachter氏)
この210ページのリポートで予測されているのは、これだけではない。Pachter氏はまた、同氏がActivision Blizzardが「World of Starcraft」の多人数同時参加型オンラインゲーム(MMOG)を2011年の早い時期までに発売すると予想しており、これに先立ち、高解像度グラフィックを表示することのできる、新しいバージョンのWiiが2010年の後半に発売されると考えている(Pachter氏はこの家庭用ゲーム機を「Wii Plus」と呼んでいる)。
Pachter氏は、一般的な傾向として、最近のゲーム内広告市場の成長は止まったと述べている。同氏はまた、携帯電話ゲーム市場の流行は一時的なものだとし、AppleのiPhoneなどの製品の成功によって増加した携帯電話ゲームの販売数は、それらのタイトルの価格が下がり続けていることによって相殺されていると述べている。最後に、同氏は短期的な合併買収については暗い見通しを示している。同氏は、主要なメディア企業はこの業界に慎重なアプローチを取っており、Ubisoftを除けば市場にあまり魅力的な合併買収の対象となる企業は少ないと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ




