ベセスダ・ソフトワークス親会社のゼニマックス、id Softwareを買収
翻訳校正:石橋啓一郎
ゲーム業界でももっとも歴史の古い独立系開発会社の1社が買収された。ZeniMax Mediaは米国時間6月24日、同社がid Softwareを買収したと発表した。ゲームファンにはBethesda Softworksの親会社としてよく知られているZenimaxは、id Softwareの「Doom」「Quake」、まもなく発売される「Rage」などの作品を、「The Elder Scrolls IV: Oblivion」や「Fallout 3」などの大ヒット作を含む同社のラインアップに加えた。
id SoftwareはZeniMaxの一部となるものの、今後もかなりの自律性を保つことになる。ZeniMaxはid Softwareの創立者John Carmack氏が引き続きid Softwareのテクニカルディレクターとして務めることを認めており、同社の日常的な運用や開発プロセスも変更されない。さらに、ZeniMaxは「id Softwareのすべての主要メンバーが、長期雇用契約にサインした」と述べている。
Carmack氏は、「これはid Softwareを、前進のために素晴らしい位置につけてくれる」と声明で述べている。「われわれは、所有するすべてのシリーズを1つ屋根の下で育て、拡大させていくことができ、複数のチームの能力を生かす一方で、すべてのチームで活用できる研究活動を進めていくことが可能になる。われわれは、将来的に画期的となるゲームを作っていくのを助けてくれる才能ある人材を雇用し、より大きく、強力になる」(Carmack氏)
このニュースの重要性は、Bethesdaとid Softwareの間の新しい関係にあるが、ZeniMaxの持つ3つめ子会社が、シリーズの拡大につながる可能性もある。ZeniMaxは2007年に、多人数同時参加型オンラインゲーム(MMOG)を専門とする開発会社であるZeniMax Online設立のために、3億ドルを確保している。
今回の動きは、ZeniMaxの今後のリリーススケジュールに、「Rage」や「Doom 4」などのid Softwareのプロジェクトを加えることになる。後者のタイトルのパブリッシャーはまだ発表されていないが、RageはElectronic Arts(EA)が2008年のElectronic Entertainment Expo(E3)で行ったメディア向け説明会で確認されたように、EA Partnersが販売することになっている。今回の買収はEA Partnersとの契約には影響を与えないようだ。EAの企業広報責任者であるJeff Brown氏は米GameSpotに対し、「EAでは、ZeniMaxとidの双方に対して、彼らの新しい関係に最高の幸運を祈る。われわれは依然としてRageの販売に期待しており、このタイトルは2010年の最高のゲームの1つになると考えている」と述べた。
[更新情報]しかし、id Softwareの共同設立者であり、1996年にIon Stormで「Daikanta」を開発するために同社を離れたJohn Romero氏は、同じ考えではないようだ。同氏はTwitterで、「ZENIMAX????? 最低だ」「Fallout 3がDOOMを買ったということか。すごいね」と発言している。
株式非公開企業であるZeniMaxは1999年に設立されており、本社はメリーランド州ロックビルにある。同社の理事会には多くの有名人がおり、これには映画プロデューサーJerry Bruckheimer氏、殿堂入りした元野球選手Cal Ripken Jr.、米GameSpotの親会社CBSのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)のLeslie Moonves氏が含まれる。
今回の買収に関する金銭的な条件は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ




