【ストリートファイターIV】対応アーケードスティック徹底比較
翻訳校正:川村インターナショナル
格闘ゲームは、「Xbox 360」と「PLAYSTATION 3」(PS3)の標準コントローラでのプレイに適していない、数少ないジャンルの1つだ。「ストリートファイター」シリーズの伝統である、1本のスティックと6つのボタンを使用する操作方法はアーケード筐体(きょうたい)をルーツとするものだが、一方家庭用ゲーム機は「コントローラ」とともに進化してきた側面がある。本体同梱(どうこん)のコントローラでももちろんこのゲームを操作できるものの、筐体が持つ物理的インターフェースとボタンのレイアウトをそのまま再現できてはいない。アナログスティックは効果的に技を繰り出すには遊びが大きすぎ、Xbox 360とPS3のコントローラの十字キーは、キーを4分の1回転、半回転、時には1回転させるストリートファイターの技をすべて繰り出すには理想的とはいえない問題をそれぞれ抱えている。SIXAXIS/DUALSHOCK 3の埋め込み式十字キーは表面積が親指に対して小さすぎるし、Xbox 360用コントローラの十字キーに至ってはパフォーマンスが非常に悪く、十字キー表面の改良が行われるといううわさが明るみに出るたびに、インターネットで大騒ぎになるほどだ。
格闘ゲームファンにとっての朗報は、「ストリートファイターIV」の家庭用ゲーム機版の発売に合わせて、周辺機器メーカーが家庭用アーケードスティックを発表したことだ。日本のメーカーであるHORIは人気の「リアルアーケードPro.」アーケードスティックをPS3用とXbox 360用に発売した。また、老舗の周辺機器メーカーであるMad Catzは、「Street Fighter IV FightStick」を2種類売り出した。この製品は、Mad Catzブランドに対するゲーマーの評価を高める可能性を秘めている。
われわれは、HORI「リアルアーケードPro.EX」と、Mad Catzが発売した2種類のStreet Fighter IV FightStickをストリートファイターIVで実際にテストした。また、HORI「ファイティングスティックEX2」を使用して、新旧アーケードスティックの比較も行った。
Mad Catz Street Fighter IV FightStick Tournament Edition
- 価格:
- 149.99ドル
- プラットフォーム:
- PLAYSTATION 3、Xbox 360
Street Fighter IV用の公式ジョイスティックである「Street Fighter IV FightStick Tournament Edition」は、日本から筐体を輸入してリビングルームに置くような場合を除き、アーケードでプレイするのに最も近い体験を味わえる。Mad Catzは、ストリートファイターIVの筐体で使用されている三和電子製のスティックやボタンと全く同じものを使用しただけでなく、ユーザーの希望に応じた改造を可能にした。本体は簡単に分解できるが、Mad Catzはアレンレンチなどを使用した場合は製品保証がすぐに無効になると警告しており、改造を始める前にきちんと計画を立てておく必要がある。内部には、スティックを交換するための汎用取付板がある。また、すべてのボタンに対応したピンには色分けされたラベルが付いており、ボタンの交換も容易になっている。
Mad Catzは、三和電子製のボタンやスティックを使用しただけでなく、多数の素晴らしい機能を追加することでこのコントローラをより特別なものにしている。スティックは、左右いずれかのアナログスティック、または十字キーとして機能するよう切り替えて使用することができる。STARTボタン、SELECTボタン、そしてPSボタン/Xboxガイドボタンはじゃまにならない左上部に配置され、コントロールパネルにはそれらのボタンが格闘中に機能しないようにするためのロックスイッチもある。コントロールパネルでは、表面の各ボタンに対して2段階の連射機能を設定できる。また本体背面には、持ち運びの際にケーブルを収納するための小さなスペースが用意されている。高い安定性を求めるなら、コントローラ底面のラバーパッドを取り外し、既に開けられている穴を使用して本体をボルトで固定することも可能だ。
実際にテストしてみると、Street Fighter IV FightStick Tournament Editionのパフォーマンスは触れ込みどおりだった。三和電子製ハードウェアの反応は期待どおりで、タイガーアッパーカットやスクリューパイルドライバーを簡単に繰り出すことができた。三和電子のスティックは特に入力しにくい必殺技もなく、また、非常に感度の良いボタンのおかげで春麗の百裂脚やエドモンド本田の百裂張り手を容易に繰り出すことができた。ただ、端に配置された2つの追加ボタンは少々問題になった。これらのボタンは、従来の操作方法である「3つのボタンの同時押し」ができない(またはそれが面倒な)プレーヤーのために、1つのボタンで同時押しの機能を兼ねるよう初期設定されているのだが、テスト担当者はこの追加ボタンをゲーム中誤って押してしまうことが何度もあった。ゲームメニューからこのボタンの機能をオフにするのが簡単な解決策であることが分かったが、十分な練習時間をとればこの追加ボタンを使いこなせるようになるだろう。Street Fighter IV FightStick Tournament Editionは、戦い抜くための信頼できる相棒となるだろう。
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