PS3の製造コストが35%ダウン--調査会社アイサプライが見積もり
翻訳校正:石橋啓一郎
2006年11月、コンピュータハードウェア調査会社のiSuppliは、発売日時点での599ドルの60GバイトモデルPlayStation 3は製造に840ドル35セントかかっていると見積もった。2007年中頃には、同社はこの数字を690ドル23セントに引き下げ、その理由は製造プロセスとサプライチェーンの改善によるとした。その後、PS3の60Gバイトモデルと20Gバイトモデルは、80Gバイトモデルと40Gバイトモデルに置き換えられ、価格はそれぞれ499ドルと399ドルに設定された。
PS3の2回目の誕生日の1ヶ月後、iSuppliのTeardown Service部門は現在価格が399ドルに設定されている80Gバイトモデルの最新の製造コストを推定した。このPlayStation 2との後方互換性を持たないPS3の最新版の製造には、部品代と人件費で約448ドル73セントかかっており、これは2007年夏の時点から製造コストが35%下がったことを意味する。40Gバイトモデルは2008年の夏に製造中止になっており、同社は米国で新しく発売された「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」が同梱されている499ドルの160Gバイトモデルについては言及していない。
iSuppliはこのコストダウンの要因として、Nvidiaが作っているPS3のグラフィックスチップReality Synthesizer(RSX)と、東芝とIBMが作っているCell CPUの65nm製造プロセスを挙げた。(ソニーは元々Cell CPUを自社で製造していたが、2007年の終わりに同チップの製造施設を東芝に売却した。)新しい製造プロセスは、「個別の部品をPS3のコアのシリコンに統合したことにより、非シリコンの部品数を劇的に削減」することを可能にしたという。最初の60GバイトモデルのPS3には4048の部品があったが、最新版には2820しか部品がない。
部品数の劇的な削減とその他の効率の向上は、財政的に苦しんでいるソニーがPS3に対して長い間追い求めてきた、「ハードウェアによる利益」というゴールを達成するのを助けてくれるかも知れない。「同社の新世代のPS3は、もう少しで収支が合うところまで来ているが、おそらくまだその水準までは達していないだろう」と、iSuppliのTeardown Service部門のディレクター兼主席アナリストのAndrew Rassweiler氏は説明している。
Rassweiler氏は、次の代のPS3のハードウェアは2009年中に登場する可能性が強いが、今度はこのゲーム機がソニーの損失の原因とはならなくなるかも知れないと考えている。これは、1台販売するたびにわずかな収益を上げる249ドルのWiiを驚くべき勢いで販売している任天堂と、ソニーが同じ立場に立つのを助けることになる。Microsoftが問題の多いXbox 360の製造で、どの程度の利益、あるいは損失を出しているかは明らかになっていない。Xbox 360のハードディスクのないArcadeモデルは、わずか199ドルで販売されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ



