PS3でスーパーコンピュータを作る方法--米大学が公開
翻訳校正:石橋啓一郎
ソニーのPLAYSTATION 3(PS3)はスーパーコンピューティングの世界には馴染みがある。強力なマイクロプロセッサCellが詰め込まれいるこの家庭用ゲーム機は、スタンフォード大学の研究プロジェクトで疾病を解明するためのFolding@homeに大きく貢献しているプラットフォームの1つだ。このプロジェクトでは、PS3やPCのアイドル時間の処理能力を使い、タンパク質の折りたたみシミュレーションやその他の微生物学上の厄介な計算処理を実行している。
これは確かに立派な目標ではあるが、重力波の計算を必要としているブラックホールや、屈服させなくてはならないチェスマスターについてはどうなのだろうか。これらを救おうとしているのが、マサチューセッツ大学ダートマス校だ。同大学の研究者は米国時間12月16日、PS3を使ってスーパーコンピュータを作る方法を公開した。このプロジェクトの目標は、汎用のスーパーコンピューティング研究のために低コストなソリューションを大学に提供することだ。
「科学研究予算は過去10年間でかなり小さくなっている」とマサチューセッツ大学の物理学教授であり、設計責任者であるGaurav Khanna氏はコメントした。「これは、科学研究プロジェクトをより安価に実施できる方法だ。この新しいウェブサイトでは、人々が前進するための方法を示していく」。同氏によれば、大学は通常1時間当たり1ドルの価格でスーパーコンピュータをレンタルしているが、多くのシミュレーションには5000時間以上必要になるという。
「同じコストで自前のスーパーコンピュータを作ることができ、その性能は(通常のスーパーコンピュータに)勝るとも劣らないものだ」とKhanna氏は述べている。「それに加え、これは何度も繰り返し、無制限に使うことができる」。Khanna氏の最初の取り組みでは8台のPS3を使って前述の重力波に関するシミュレーションを行ったが、ハードウェアの組み立てにかかった費用は4000ドルだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ




