ゲームせずにはいられないのは「依存症ではない」--欧州の専門医が見解
翻訳校正:石橋啓一郎
「World of Warcraft」をプレーせずにはいられないのは、ポルノ画像に熱中することよりも恥だとされる場合があるが、欧州でゲーム関連の問題を治療する唯一の施設の創設者兼責任者であるKeith Bakker氏によれば、これは社会的な問題であり、心理学的なものではないという。
Keith Bakker氏はBBCに対し、「これらの子どもたちは、そのほかの依存症や薬物依存に似た症状を示して来院する(中略)しかし、(彼らの問題に)取り組むほど、わたしはこれを依存とは呼べないと考えるようになっている。これらの子どもの多くに必要なのは両親と学校の先生であり、これは社会的な問題だ」と述べた。
Smith & Jones Amsterdamは2006年に開設され、ゲームをやめられない人たちに対する治療を行ってきた。同センターのウェブサイトでは、ゲームへの依存をギャンブルへの依存に例え、治療を行わなければ「本当にゲームがやめられない人は、絶対に自分の行動のコントロールを取り戻すことはできない」と書かれており、場合によってはゲームからの離脱は、ドラッグやアルコールからの離脱の際と同じ症状を引き起こすとされている。
2年間の治療の経験を経て、Bakker氏はこの問題は育て方および環境との関係が深いという理解に至った。「われわれが診ている若者の80%は学校でいじめられており、疎外感を感じている。彼らの示す症状の多くは、良質な昔ながらのコミュニケーションに戻ることで解決できる」と同氏はBBCに語った。
「もしゲームすることを依存と呼び続ければ、それらの人々が持っている選択肢の要素を奪ってしまうことになる。これは、わたしの考え方の完全な転換であり、わたしの病院の考え方と治療方法の転換でもある」とBakker氏は結んだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ




