任天堂の新型機「ニンテンドーDSi」、アナリストからは辛口評価
翻訳校正:石橋啓一郎
製造業者やソフトウェアパートナーなど、関わっている企業の数を考えると、新たなハードウェアに関する情報を適切な時期まで公にしないでおくのは、簡単なことではない。任天堂は、2007年11月のアナリストによる垂れ込みとNIKKEI NETに記事が先ごろ掲載されたことを除いては、10月2日の発表までほとんどこれに成功した。
再設計された「ニンテンドーDSi」は、2004年の初代「ニンテンドーDS」を改めたものであり、12%スリムになった本体、17%大きくなったスクリーン、2つのカメラなどを始めとする多くの注目の機能を特徴としている。また、DSiではSDカードリーダーを搭載するため、「ニンテンドーDS Lite」にあった「ゲームボーイアドバンス」用のカートリッジスロットは廃止された。日本では11月1日に1万8900円(179ドル)で発売される予定となっており、DS Liteの1万6800円(159ドル)よりも値上がりすることになる。世界発売は2009年に予定されている。
このゲーム機が公式に発表されてから12時間以内に、アナリストはこの新機種が任天堂にどのような影響を及ぼすかを評価している。UBS Investment ResearchのアナリストであるBen Schachter氏によれば、この新型は、任天堂が望むほどの利益とはならない可能性があるという。Schachter氏は米国時間10月2日、投資家向けメモの中で、DSiの新機能はすでにかなり大きくなっている利用者数の増加には、あまり影響力を持たないだろうと予想している。
「われわれの見方では、DSiに追加される新機能はマイナーチェンジ以上のものではなく、ニンテンドーDSの利用者数を拡大するものではないようだ」とSchacther氏は助言している。「需要は主に買い換え目的のものになるだろう。追加機能はソフトウェアのラインアップを増やす可能性があるが、消費者支出を押し上げるには十分ではない。本体の大きさは小さくなっているが、大幅な利便性向上にはつながっていない」(Schachter氏)
Schachter氏は、DSiで扱われなかったものの1つに、マイクロプロセッサユニット(MPU)があると述べている。ただし、Schachter氏によれば、これはまったく新しい任天堂の携帯型ゲーム機を待っている人にとっては、いいニュースかも知れないという。「ソフトウェアの機能は上がっており、携帯型ゲーム機に要求されるMPUの性能も上がってきているため、この需要を満たすためには3年から4年で完全なモデルチェンジが必要になると見られる」(Schachter氏)
任天堂は同社の4月から6月(2009年3月期第1四半期決算)までの業績報告の中で、DSと2006年に再設計されたDS Liteは世界で合わせて7750万台以上販売されたと述べている。ただし、同社の財務パフォーマンスは同ゲーム機への興味が勢いを失ってきていることも示している。同四半期にDSは日本で58万台しか販売されておらず、これは前年同期の208万台と比較するとかなりの落ち込みとなる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ




