SCE平井一夫氏:「PS3専用タイトルの獲得は困難」
翻訳校正:石橋啓一郎
ソニーは当初、PLAYSTATION 3(PS3)は単なる家庭用ゲーム機以上のもの、つまりBlu-rayを再生できる能力を持つ、マルチメディアエンタテインメントシステムだと断固として主張していた。しかし今では少々方向転換が行われたようで、同社はPS3を「何よりもまず家庭用ゲーム機である」と位置づけを変更しようとしている。
準公式のPlayStationに関するブログであるThree Speechによる、ソニー・コンピュータエンターテインメント(SCE)の社長である平井一夫氏に対するインタビュー記事の中で、平井氏は「もしわれわれがPS3を何よりもまず家庭用ゲーム機だと言うのなら、ヒット作のゲームのタイトルでそれを裏付けなくてはならない」と付け加えた。
しかし、「プレイステーションの父」である久夛良木氏の後任である平井氏は、これは言うほどたやすくはないことを認めた。平井氏は次のように述べている。「究極的には、次のような話だ。もしパブリッシャーにとってゲームタイトルをPS3専用タイトルにすることが理に適っていれば、彼らはそういう事業判断をするだろう。しかし一般的に言って、現世代のハードウェアにかかる投資額を考えると、パブリッシャーがそういう決断をすることは今後より難しい状況になる」(平井氏)
NewsweekのN'Gai Croal氏が2006年11月に、ソニーが手間取ったために、少なくとも2本の専用タイトルを失ったと報じている(Ubisoftの「アサシン クリード」とRockstarの「Grand Theft Auto IV」)。Croal氏は久夛良木氏の判断の遅さが契約を破滅させたと主張し、この責任は同氏にあると断言した。
代わりに、ソニーはマルチプラットフォームタイトルのPS3版に専用のコンテンツを確保しようとしている。これには、メイキングのコンテンツや追加のレベルなども含まれる。
平井氏はまた、SCEワールドワイドスタジオの元責任者であるPhil Harrison氏が退職し、Atariの役員となる決断をしたことに驚いたことも認めた。この件について、平井氏は次のような外交的発言をしてみせた。「しかし、これは結局狭い業界であり、彼はその中に留まったわけだ。彼の観点からは、新しい挑戦に取り組むことは素晴らしいことだったのだろう」(平井氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ



