任天堂の澤野貴夫氏、バランスWiiボードの開発秘話を披露--GDC2008
翻訳校正:石橋啓一郎
サンフランシスコ発--欧米で近く発売される、バランスボードと一連のエクササイズが付いてくるWii専用ゲームWii Fitは、すでに日本で大ヒットになっている。任天堂はようやくこのタイトルが米国では5月19日に、欧州では4月25日に発売されることを正式に確認した。どうやら、健康志向のゲームファンはこの発売予定のゲームについては任天堂の象徴である宮本氏に感謝すべきのようだ--あるいはより正確には、宮本氏が体重を量るのを楽しむ風変わりな癖に感謝すべきだと言うべきかも知れない。
米国時間2月20日にGDCで行われた啓発的な講演では、このゲームの周辺機器開発者である澤野貴夫氏が聴衆にWii Fitのバランスボードの歴史を紹介し、Wiiベースのフィットネスゲームはこのゲーム機開発の非常に初期から計画されており、Wii Sportsなどの他のタイトルの成功に対応したものではなかったことを明らかにした。同氏は宮本氏の初期のWiiのコンセプトらしいものをスライドで示したが、そこには何らかの形の健康ゲームが次のゲーム機の要件だと書かれていた。
「当時の宮本氏は単純に体重を量って体重のデータを集めるだけでも楽しんでおり、このアイデアは何か面白いものにつながるはずだと言った」と澤野氏は通訳を通して話した。「彼はこの自分の体重を量る儀式をWiiのゲームに取り込みたがっていた」(澤野氏)
澤野氏は、宮本氏の熱意にもかかわらず、チームはそのプロジェクトの実行可能性に疑問を持っていたと述べた。「宮本氏がプロジェクトに弱気な見方をするスタッフメンバーに言ったことがある。それは、開発者は常にミリオンセラーを作るんだという信念を持ってプロジェクトに当たらなくてはならないということだ。そうでなければ、結果はよくて平均的なものに終わってしまう」と同氏は話した。
澤野氏はまた、バランスボードの開発に関する多くの情報を披露した。例えば、澤野氏がバランスボードに複数の重量センサーを載せるというコンセプトを思いついたのは、澤野氏が力士は体重が重すぎるため、体重を量るのに2つの体重計を使わなくてはならないことに気づいた後だったという。これが2つのセンサーを搭載して左右の動きを検知するという最初のアイデアを与えてくれ、4つのセンサーを持ち前後の動きも検知できる最終的な製品へとつながった。また、この非常に新しい任天堂のテクノロジーには、古い技術も使われている。具体的には、任天堂はNINTENDO64のコントローラーで使ったのと同じタイプのロータリーエンコーダーを、この新しいバランスボードでも使っている。
澤野氏はまた、日本でのWii Fitの最新の販売統計を披露した。2月第3週の末時点で、このゲームは日本国内で140万本販売されたとのことだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ


