カジュアルゲームはゲーム産業の主流になるか?--GDC 2008
翻訳校正:石橋啓一郎
サンフランシスコ発--Game Developers Conference(GDC) 2008の一環として開催されたCasual Games Summit 2008の基調セッションで、PlayFirstの最高経営責任者(CEO)であるJohn Welch氏は、「The Promise of Casual Games(カジュアルゲームの展望)」について話した。同氏の意見では、ゲームファン以外の人たちがカジュアルゲームに集まるにつれて、一度は冷笑されたこのジャンルが将来ハードコアゲームを上回るようになるだろうという。
「カジュアルゲームは本当に大きな市場だ。それは、われわれが今いるこの部屋の大きさだけを見てもわかる」とWelch氏は満員の聴衆に向かって言った。「ここでのポイントは、われわれにはゲームをテレビのような第一級の形のエンターテインメントに押し上げる機会があるということだ。これは『カジュアルゲーム』というカテゴリがなくなり、逆に『ハードコアゲーム』が特化分野になった時に成功するだろう」(Welch氏)
Welch氏は聴衆に対し、大きな問題の1つは、カジュアルゲームが何かを実際に定義するのが難しいことだと述べた。「長い間、われわれの業界での主流は『購入する前のお試し』ゲームだった。カジュアルゲームはどういうものだっただろうか?これはウェブ版のゲームを指し、完全版をダウンロードするには20ドル払うというものだった」と、同氏は過去を振り返りながら話した。今日では、カジュアルゲームは新規ユーザーや時折しかプレーしないユーザー向けの、直感的で取っつきやすいタイトルという形で大まかな定義しかない。
Welch氏は、携帯電話がカジュアルゲームには理想的なプラットフォームであるにもかかわらず、何らかの理由で依然として定着していないと考えている。「誰もが1つは持っており、誰もが常に持っている。しかし、誰が実際に携帯電話でゲームをダウンロードしているだろうか。普通の人たちはモバイルゲームをダウンロードしていない。今のところは」(Welch氏)
最終的に、同氏はカジュアルゲームが成長を続けるには、2つのことが起こる必要があると述べた。より多くのイノベーションが必要であるということと、20ドルのダウンロードモデルはやめる必要があるということだ。
同氏は次のように述べて締めくくった。「カジュアルゲームの道の傍らには、多くの亡骸が転がることになるだろう。あなたが開発者なら、供給過剰に気をつけることだ。なぜなら、今後は多くのコンテンツが出てくるだろうからだ。(中略)われわれはこの繭を破ろうとしているところであり、みな違った種類の蝶になることだろう」(Welch氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ




