三つ巴のゲーム機戦争--Wii、PS3、Xbox 360の2008年の展開は?
翻訳校正:藤原聡美、矢倉美登里、大熊あつ子、佐藤卓、編集部
最新次世代ゲーム機の争いが本格化している。米国市場ではまず、Microsoftの「Xbox 360」が2005年11月22日(米国時間)に投入され、その後ソニーの「PLAYSTATION 3」(PS3)が2006年11月17日に、任天堂の「Wii」が2日遅れの19日に発売された。一方、欧州ではやや順序が異なり、Xbox 360が2005年12月2日(現地時間)に発売された後、Wiiが2006年12月8日に続き、PS3がようやくリリースされたのは2007年3月23日だった。
一世代前のゲーム機戦争では、「PlayStation 2」(PS2)がひとり勝ちの様相を呈していた。PS2は2000年のデビュー以来、全世界で1億2000万台以上の販売数を記録し、今でも史上最もよく売れたゲーム機となっている。不幸な運命をたどったセガの「Dreamcast」は1999年の発売だったが、これを追い越したPS2は、2001年に相次いで発売された「ニンテンドー ゲームキューブ」や初代「Xbox」といった新たな競合製品の追随も許さず、独走態勢を保っていた。
PS2が成功した理由の1つは、「グランツーリスモ 3 A-Spec」や「METAL GEAR SOLID2 -SONS OF LIBERTY-」、「キングダムハーツ」シリーズ、「ファイナルファンタジーX」などといった、PS2でなければプレイできない数々の人気ゲームをソニーがそろえたことにあった。実際、大勢の人が、「グランド・セフト・オート3」や、その後継タイトルである「グランド・セフト・オート・バイスシティ・ストーリーズ」や「グランド・セフト・オート・サンアンドレアス」をプレイするためだけにPS2を購入していた。これらのタイトルはすべてPS2用ゲームとして登場し、XboxやPCに移植されたのは後になってからのことだ。
だが、現在の市場では、特定のゲーム機でしかプレイできない名作タイトルは減少傾向を強めている。メーカーの多くは、マルチプラットフォーム対応を選択することで、いわゆる「高解像度(HD)ゲームの時代」に向けて急増するゲーム制作費を回収しようとしているのだ。カプコンやコーエーのように、これまでPS用ソフトに重点を置いていた日本のゲームソフトメーカーも例外ではない。両社とも、今後は全タイトルをマルチプラットフォーム対応にする戦略を進めていくことを発表している。
業界は今、何を考えているのだろうか。2007年のクリスマスプレゼントにふさわしいタイトルを揃え、消費者の購買意欲を最も刺激するのはどのゲーム機だろうか。市場を支配するゲーム機は出てくるのだろうか。
価格とゲームタイトル
Wiiは、179ポンド(米国では250ドル)と3機種の中で最も低価格だが、品薄のために「eBay」では非常に高額で売られている。一方、PS3とXbox 360はどちらも最近値下げされ、40Gバイトのハードディスクを搭載した新しいPS3は300ポンド(400ドル)に、Xbox 360が250ポンド(350ドル)に下がった。最上位機種が欲しければ、Xbox 360なら「Xbox 360 Elite」が300ポンド(450ドル)で、PS3なら米国では80Gバイト版が500ドル、英国では60Gバイト版が最上位で350ポンドで購入できる。
3機種の中で最初に発売されたXbox 360は、2007年のホリデーシーズンに向けておそらく最も強力な品揃えを提供しているが、これはある程度予想できたことだ。Xbox 360向けのタイトルは3機種中最も多く、現在のタイトル数は300を優に超える。専用タイトルでは、一人称シューティングゲームの「Halo 3」が、米国での発売初日に1億7000万ドルを超える売り上げを達成、世界中でも11月末までに500万本以上売れるという大成功を収めた。他のXbox 360専用タイトルも、SFロールプレイングゲームの「Mass Effect」が11月下旬の発売以来100万本以上売れているほか、フライトシミュレーションゲームの「エースコンバット6 解放への戦火」は、日本でXbox 360の売り上げを増やしている。
2008年以降に発売予定のXbox 360専用ゲームとしては、Lionhead Studios制作の「Fable 2」、サイコスリラーゲームの「Alan Wake」、リアルタイム戦略ゲームの「Halo Wars」などがある。また、Silicon Knights制作のSFアクションアドベンチャーゲーム「Too Human」も2008年初めに発売される予定だ。
PS3は、今のところ最もゲーム数が少なく、現在発売されているのは約160タイトルだ。しかし、比較的最近のゲームである「Heavenly Sword 〜ヘブンリーソード〜」「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」「ラチェット&クランク FUTURE」などは大きな話題を巻き起こし、最近発売された「SingStar」も「SingStore」にアクセスして新曲を購入できることが話題となっている。また、北米で発売されたばかりの「Unreal Tournament III」は、2008年までPS3専用ゲームとなる予定だ(PC向けはすでにある)。そのほか、PS3専用ゲームの大作が2008年に続々と発売される見込みで、その中には、Ubisoft制作の一人称シューティングゲーム「HAZE」や、コナミ制作の人気シリーズ「メタルギア」の最終作「メタルギアソリッド4: GUNS OF THE PATRIOTS」などが含まれている。
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