iPhoneでSpore--開発キットの公開で期待されるiPhone向けゲーム開発
翻訳校正:石橋啓一郎
現在までのiPodにゲームを根付かせようとするAppleの試みは、成功とは言い難い。Electronic Arts、Harmonix、セガ、ナムコなどの有名企業との提携にもかかわらず、このマルチメディア携帯端末のクリックホイールをコントローラーとして使うという障害を開発会社が乗り越えるのは難しいことがわかった。
しかし米国時間3月6日、Appleは同社の誰もが欲しがる携帯端末iPhoneでゲームをできるようにすると発表した。GameSpotの姉妹サイトであるNews.comが実況ブログを提供したカンファレンスで、最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏は、iPhoneのソフトウェア開発キット(SDK)とアプリケーションプログラミングインターフェース(API)をApple外部に対し無料で公開することを発表した。これによって、あらゆる種類の企業がこの注目の的となっている端末用のアプリケーション設計を始めることが可能になる。AppleはiPhoneを2008年末までに1000万台販売したいとしている。

iPhone上でのSporeのデモ
当然ながら、iPhone市場に参入したいと考えている開発企業の中には、ゲームパブリッシャーもある。この席上で、Appleは2つの大手企業、EAとセガが、この開発キットを使ってわずか2週間で何ができたかを取り上げた。EAはすさまじい離れ業をやってのけ、Will Wright氏が長期間にわたって開発を続けている、進化・文明発展・宇宙探検を行うゲーム「Spore」のMac版をiPhoneに移植して見せた。もう一方のセガは新しい「スーパーモンキーボール」を持ち出してきたが、これはiPhoneのためにグラフィックを強化しなくてはならなかったという。
Apple自身も、「iPhoneの最初の公式ゲーム」という宣伝文句を与えられた「Touch Fighter」を紹介した。わずか2週間で開発されたこの宇宙戦闘アクションゲームでは、プレーヤーはiPhoneの内蔵加速度センサーを使ってXウィング風の宇宙戦闘艦を操作する。このゲームのデモを行った人物は、iPhoneをハンドルのように使って操作し、サムパッドやコントロールスティックやボタンを使う必要がないことを示した。

Touch Fighterのデモ
iPhoneのSDKはダウンロードは無料だが、費用がかからないわけではない。Jobs氏によれば、サードパーティのアプリケーションをアップロードまたはiPhoneにダウンロードする唯一の手段である、App Storeでの全売上げの30%をAppleが取るという。その取り分の代わりに、Appleがホスティング、流通、小売業務などの世話をし、開発者をそれらの雑用から開放する(無料のアプリケーションの場合はホスト料も配布も無料となる)。News.comはApp Storeはを指して、iPhoneのWi-Fi Music Storeを思い起こさせるものだと言っているが、これもまた完全にiTunesを迂回するものであり、無線LANやAT&Tの無線ネットワークであるEDGE経由で直接iPhoneにダウンロードすることが可能だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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