【サクラ大戦 〜君あるがため〜】さよなら、太正浪漫堂――広井氏が語る「サクラ大戦」誕生秘話
東京・池袋の「池袋GIGO」で営業を続けてきたサクラ大戦のオフィシャルショップ「太正浪漫堂」が、2008年3月31日に閉店する。単独シリーズのオフィシャルショップとして、約10年という長期間にわたって営業を続けてきたお店だ。
その閉店を惜しむべく、現在太正浪漫堂ではサクラ大戦の出演者が日替わりで登場し、その思いを語るトークイベントが行われている。
そして、昨日(2008年3月9日)には、サクラ大戦の生みの親である広井王子氏が登場。会場いっぱいに集まった約150名のファンへ、今だから言えるサクラ大戦の制作秘話や作品論について熱く語った。
俺は前座、主役はお客様(広井氏)
太正浪漫堂の特設会場には、約150名のファンがつめかけまさにすし詰め状態。後ろの方のファンは、ステージもほとんど見えない状態だ(後ろの方に大型ディスプレイが設置されているので、ステージの模様は見ることができる)。
そんな熱気ムンムンの会場に登場した広井氏は、歌謡ショーなどの前説で登場するときの"いつもの姿"で登場。すぐにステージにはあがらず会場後ろのファンにまで挨拶をするサービス精神は歌謡ショウでの広井氏そのままだ。
そして続いて登場したのは、こちらもおなじみの姿で登場の親方こと中嶋聡彦氏。そして近日発売のニンテンドーDS版「サクラ大戦 〜君あるがため〜」を手に登場したのが、べろ武田こと武田滋裕氏。第1回講演となる「サクラ大戦 愛ゆえに」から、皆勤賞で登場している3人(広井氏曰く"皆勤トリオ")によるトークイベントとなった。
「愛ゆえに」の稽古は3日間?
記念すべき第1回講演の「愛ゆえに」。しかし、実際はかなりの突貫稽古でくみ上げられた舞台だったようだ。
第1回目の稽古で使用したスタジオは、舞台の配置はガムテープで目印がつけられただけの、とても寂しいものだったという。それが、第2回、3回と続くにつれ紆余曲折があり、きちんとした稽古場が用意されるようになった。「裏方がきちんとまとまってくると、芝居をするほうも気合いが入り、どんどん良くなっていった」と思い出を語る広井氏。「最初はイベントだったのが、芝居になっていった(中嶋親方)」の言葉が印象的だった。
また、出演者同士の気合いの入れ方がすごかったという話題では、横山さんは当初きちんと刀が振れない素人同然だったのが、最後には100手の芝居をするまでに成長。その他の出演者もバク宙をしたり、伊倉さん中心に自主的に歌の稽古をしたりと、みんな本気になっていったと、3人の思い出話は広がっていった。
「50万本売れますよね」といわれ……
広井氏は「今だから言える話しだけれど」ということで、セガサターンで「サクラ大戦」の制作をスタートさせた時の制作秘話も語ってくれた。
当時、制作が進んでいたサクラ大戦でキャスティングに漏れが発覚。なんと、隊長である大神に台詞があることを誰も気づかず、キャスティングし忘れていたというのだ。
そんな中、当時レッドカンパニーのデザイナーだった明貴美加氏の友人で、いつも遊びに来ていた陶山氏の仕事が空いているというので、急きょ決めたという。
誰もキャスティングの漏れに気づかなかったというのもすごい話しだが、なぜ重要な隊長役をそう決めたのかというと、制作を進めている際に、当時のセガ社長だった入交氏から「50万本ぐらいは売れますよね」とプレッシャーをかけられ、逃げ出したい一心で制作していたから、「もう誰でも良かったんだ(広井氏)」というのが理由だったというのだ。
もともと舞台は演じるより観たい人だったという陶山氏も、一所懸命に10年間演じ続けたが昨年行われた「サクラ大戦 武道館ライブ 〜帝都・巴里・紐育〜」で奈落(劇場の舞台の下にある地下室)におちるハプニングも経験。流木の着ぐるみを着て待機していた矢尾一樹氏(清流院琴音役)の上に落ち奇跡的に無傷だったという。
そんな奇跡的なできごとについても、
「普段ダンサーと話していたりしていて、ちゃんと練習しろっていってたんだ。単に10年間平気だったのは、運が良かっただけだったんだよ。これできちんと覚えると思うんだよね(広井氏)」
「大丈夫ですかねえ。もう忘れていると思うんですけど(中嶋親方)」
と、キツい一言に会場は大爆笑。
その他にも、青山劇場で行われたカウントダウンなど、様々なイベントについても思い出が語られた。
そんな"前代未聞"が続いたサクラ大戦の舞台がつづいたことについて、広井氏は
「そういうことができたのは、お客様がいたから。客席と舞台が10年間遊んだんですよ。みんな分かっている、共犯関係だよね」
と、ファンとの絆があったから続けることができたんだと重ねて感想を述べた。
その他にも、サクラ大戦の舞台を支え続けてくれたダンサーやスタッフへ感謝や、舞台がはじまった当初におきた様々なトラブルにまつわる思い出など、サクラ大戦ファンにとっては胸が熱くなる話が、皆勤トリオ3人から語られた。
そんな楽しいトークイベントも、あっという間に終了の時間。最後に広井氏は、
「長々と本当にありがとう。ニンテンドーDSのサクラ大戦が人気になれば、特別イベントなどもあるかもしれません。そのときはぜひ呼んでください」と挨拶。
会場後ろのファンを気遣い挨拶に回る広井氏の姿は、ファンを大切にする「サクラ大戦」という作品の根基に流れる想いそのものだったように思う。
ちなみに広井氏は、「4月にフリー宣言を会社にします」と発表。新たな舞台へのチャレンジをファンに報告してイベントは終了した。
サクラ大戦.com
http://sakura-taisen.com/
GameSpot フォーラム
| ドラマチックダンジョン サクラ大戦 〜君あるがため〜についてのスレッドの一覧 | ||
|---|---|---|
| スレッド名 | メッセージ | 最終更新 |










